2008ル・マン24時間 本日スタート



今年もル・マンの季節がやってきた。
もちろんアウディ(Audi)は、3台のR10 V12TDIで参戦し5連覇を目指す。アウディのル・マンでの戦績は過去10戦で7勝というこれまたオドロキの強さである。


レースカーとしては異色のディーゼルターボエンジンを積むR10 V12TDIは、650hpと1000Nmという途方もないハートをもつモンスターであるが、抜群の信頼性と低燃費で他を圧倒。
今年はバイオフューエルを混合したエコ燃料で、強さとCo2低排出を目指す。


2日間の予選を終えて、トップタイムをマークしたのは、プジョー908で3分18.513秒。
トップ3はプジョーが独占し、4番手(セカンドロー)に、カペロ/クリステンセン/マクニッシュの(アウディR10 TDIが 3分23.847秒で続く。
その差は5秒以上となり、「今年は厳しいかも・・・」と思わざるを得ないが、ウルリッヒ監督率いるアウディ・チーム・ヨーストはいたって冷静。

ル・マンの過酷さを十分に知り尽くしたアウディにとって、瞬間的なタイムは一つの要素に過ぎない。
マシンの信頼性、燃費、ピットサービス、ドライバー、その他多くの要素が一つになって初めてトップでフィニッシュラインを通過できるのだ。
例えば、空力面ではオープンボディのR10よりクローズドボディのプジョー908がもちろん有利で、これはタイムに表れたとおりである。
しかし、ドライバーにとって、快適性が高いのはオープンボディであり、ロングディスタンスでの集中力に与える影響は小さくない。


また、マシンの耐久性は大きなファクターになり得る。
レーシングマシンのエンジン、トランスミッション、サスペンション、ブレーキ、あらゆるセクションに大きな負荷が長時間にわたってロードされる。
アウディR10もプジョー908も「ディーゼル」である。
その強さはどこにあるのか?


まず一つは低燃費であること。
燃費がよければ、同じ満タンでもより多くの周回数が稼げ、結果ピットストップが少なくてすむ。


もう一つは、ディーゼルエンジンはガソリンエンジンに比べて、低回転域でより大きなトルクを生み出すということ。
高回転でパワーを絞り出すガソリンエンジンは、エンジンブローの危険性が高くなる。
ディーゼルエンジンの常用回転数は、ガソリンエンジンの半分程度の6000rpmあたり。
当然エンジンの負荷も小さく、トランスミッションにも優しい。発熱量も小さくなるので信頼性が高くなる。


昨年のアウディvsプジョーは、信頼性の高さでアウディに軍配が上がった。
しかし、2年目となるプジョーは確実に戦闘力をアップさせている。
勢いのプジョーか、実績と経験のアウディか、昨年以上に激しく過酷な戦いになるだろう。


しかし、つくづく残念なことは、日本国内ではテレビ観戦することができないということでしょう。
せめてスカパーがんばってよ!





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