アウディ(Audi) 2011 ル・マン優勝




アウディ(Audi)は、2011年のル・マン24時間を制した。優勝の決め手を考えてみる。

・マシン体制:アウディR18TDIが3台、プジョー908が4台と、互角。

・ラップタイム:これまではプジョーが優勢だったが、今期のアウディR18TDIが上回った。

・燃費:これまではアウディが優位だったが、今期はプジョーが優位であった。

・信頼性:プジョー908は完成の域。アウディR18TDIは「おろしたての新車」。プジョー優位。

以上のスペックでは、昨年までの「アウディvsプジョー」の構図が逆になったものと考えてよいだろう。
したがって、プジョーは「コンスタントにラップを刻み燃費で勝負」であり、アウディは「ショートスティントでプジョーを上回るラップタイムを重ね、少なくとも2回のピットタイム分をリードする」ことが戦略となった。


レース開始わずか1時間で、アウディ3号車アラン・マクニッシュがコースアウトでリタイア。
ナイトセクションでもアウディ1号車マイク・ロッケンフェラーが激しくクラッシュしリタイア。
アウディ1台vsプジョー4台の戦いとなった。
おまけにトップ3が10秒圏内でスプリント並みのバトルを繰り広げる。
ピットストップだけでなく、コース上でもオーバーテイク。


明らかに不利なのはアウディだ。
なにせ、わずかなトラブルさえも、わずかなミスさえも許されない、緊迫した状況が延々と続く。
さらに、セーフティカーが頻繁にレースを停滞させ、タイムを稼ぎたいアウディにプレッシャーをかける。


後半、アウディはショートスティントによるラップタイム短縮作戦に打って出た。
ここで、追従していたプジョー7号車がコースアウト。タイヤバリアに突っ込む。
同車は自力でピットに戻り、なんとかコースに復帰するが、トップからは4LAPのビハインドとなり、事実上トップ争いから転落。


プジョー7号車のアクシデントは、今回のアウディ優勝の「引き金」になったといえるだろう。
プジョー7号車と9号車はピットタイミングが異なる。アウディは両方の動きを見ながらピットを重ねるが、トップの占有率は3分の1だった。
そのままラップを重ねていたのでは、ゴール時点でトップに立てる可能性は3分の1。
均衡を破るために、ショートスティントに打って出たというわけだ。
しかし、プジョー7号車が脱落したことで、アウディ2号車は「後ろを見ながら」走ればよい環境が転がり出たのである。


ラップタイムでは、アウディR18TDIはプジョー908に対して優位である。
燃費はプジョーに分があるが、残り時間からピットイン1回分の差を確保できれば、プジョーの前に立てる。
さらに小雨が降り始めペースが落ち、アウディの燃費不利がカバーされた。
まさに、アウディはプジョーの動きを見ながら、1分のタイム差を確実にキープしさえすれば良いのである。


ラスト1時間でピットインしたアウディは、1分15秒のアドバンテージを持っていた。
あとは、プジョーが入るタイミングでラストのピットをこなし、フレッシュタイヤに履き替え、プジョーの前に出るだけで勝利は約束される。


のこり40分、プジョーのピットが騒がしくなった。
まったく同調してアウディピットも動く。
両者ピットイン。
アウディはタイヤを交換し、プジョーの5秒前に出た。


完璧な作戦だった。
ピットクルーはさぞかし緊張したに違いない。しかし、パーフェクトな仕事をした。


今回のアウディ優勝は、「プジョー7号車の離脱時点で決まった」といえるはずだ。


おめでとう!Audi sport!






-カテゴリ-

このサイトは、
ATA企画が運営しております。

ご連絡は以下のメールフォームでお送りください。

Powered by SHINOBI.JP

高い制動力と耐フェード性、低ダストのブレーキパッド。


欧州車はバッテリーが大切。早めの交換をお勧めします。


ホイールの「ツライチ」調整に。
欧州車にはセンターハブ付き。


ビルシュタインBTS(車高調整式)は、姿勢制御と乗り心地を両立した人気アイテム。


吸気抵抗の軽減でレスポンス向上。
取替えも簡単。


スノーネットは簡単装着。必要なときだけ使えます。